畑は、キエティのオルトーナ、サン サルヴォ等にあります。100%除梗。最初の4日間は5度でコールド マセレーション。その後、温度を上げ、27度に温度管理しながら8日間、天然酵母で発酵させます。熟成は最初の1ヶ月はバリックの新樽に入れ、ワインに複雑さが出るようにします。その後、2ヶ月ステンレスタンクで熟成させます。
テイスティング コメント
紫がかった濃い目のルビー。粘性は中程度。香りには熟したラズベリーやアメリカンチェリー、赤い花、ブラックオリーブが混じり合うフルーティーなアロマ。新鮮さを保ちながらも一部のバリック熟成によりバニラやカラメルなどの甘やかさ、モカやチョコといったスモーキーなニュアンスが価格帯以上に複雑さをもたらしている。アタックはソフトでなめらか。広がりのある柔らかな口当たりで果実味が豊か、ボリュームある味わい。濃縮したベリーやチェリーを思わせるたっぷりとした旨みに溢れ、程よいスパイシーさをアクセントにサンジョヴェーゼらしい綺麗な酸が味わいを支える。辛口にして果実由来の甘さ・フルーティーさがストレートに表われており、素直に美味しい。飲み疲れることがなくスイスイと杯が進む。